身体の大局を診る!

鳥瞰図で診るとよくわかる!

近視眼では、偏向してしまいます。

 

「木を見て森を見ず」とは、よく言われるセリフですが、まさに近視眼では物事を見誤るということです。

治療者たるもの、最初にやるべきことは大局を診て、おおよその見当をつけることです。

だって、身体は表皮の内側の細胞が連携しあってこそ、一つの生物ですからね。

 

勿論、治療は、近視眼的な部分も必要です。

でもこれは、大局的見地に立ってこその近視眼です。

「森を見た結果、その木に問題がある」ということで、手段を講じるわけですからね。

 

我が国は、昔から、専門家の意見を尊重する国ですので、余りこんな方はおいでになりませんが、

「自分が痛いって言うところだけやってくれたらいいから!」

っと、なるほど、要望に応じてくれればいいと…。

それだったら、私に治療を依頼する意味は薄いかな?

 

とはいえ、気を取り直して言うなら、

このような方も、先ずは私の意見を一度お聞きください。

それで改善しないなら、ご要望をお伺いしましょう。

これでも謙虚なつもりではおります。

 

いつも皆さんに言う決まり文句は、

「痛みは治る兆し!」

「痛くない異常個所こそ問題が大きい!」

 

いろんな要素を集めてみた後で、それらを鳥のように遠目で眺めます。

鳥瞰図を見るように身体を眺めると、治療の優先順位が見えてくるのです。

 

ところで、私の治療方針を先程の森林の見方で表現するなら、

「木を見て、森を見る!」

結局は、両方見るんかい!

あまりにも普通のオチで申し訳ない。