自粛疲れの解消に鍼灸で心のケア!
内なる原因があるんです!

東洋医学では、ウイルス感染を含む外から入ってくる邪気(よこしまな望ましくない気)が入ってくる原因として、正気(せいきと読みます。本来あるべき気)の不足を挙げています。

すなわち、コップ一杯ある正気が目減りして、その目減りしたところに邪気が入ってくると考えています。
東洋医学において、病気にかかる仕組みをどう考えているのか、ごく簡単に説明したつもりです。

では、このようなことはどんな時に起こるのでしょうか?

東洋医学における最も重い病気は、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚といった七情の乱れによって、肝・心・脾・肺・腎の五臓を痛めつけるものです。

七情の乱れっていうと難しそうに聞こえますが、要するに心が不安定になるってことです。
今で言えば、政府から緊急事態宣言が出たから、物がなくなるんじゃないか?とか、景気が悪くなるんじゃないか?とかいう漠然とした不安によって、思いを巡らせすぎたり、憂いたりすることがこれにあたります。

この怒・喜・思・憂・悲・恐・驚といわれる七情は、バランスを保っているうちは邪気とはならないのですが、バランスが崩れて一つが突出するとそれ自体が内因として内からの邪気となり自らの身体を攻撃してしまい正気を奪います。
これは現代では、持病とか基礎疾患とか言っているものにあたります。

その結果、不足してしまった正気のあったスペースに、外から来た邪気が入り込んで、病がさらに悪化します。
平時であれば、気温や気圧、湿度や日照といった天候の変化があります。
これが、今で言えば新型コロナウイルスに代表される感染症とお考え下さい。

更には、ここに暴飲暴食や不摂生、仕事の疲れやストレスが加わると益々重い症状となります。
家に居たらストレス食いに走ったり、疲れていないからと言って夜更かしして昼夜逆転したり、或いは一部の医療現場や行政では多忙となっているため眠る暇がないとか…。

少し話を戻しますが、正気の不足が起こった原因の最初は、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚といわれる七情の乱れになりますね。

此処がこの病のそもそものスタートなのです。
すなわち、先ず第一にこれが起こらないようにすることが大切です。

その次に大切なのは、重症化させないために、暴飲暴食・不摂生・仕事の疲れ・ストレスを溜めないことが大切です。

七情の乱れは、心の安定が出来ればよいし、重症化しないためには正しい過ごし方と疲労の回復ということになります。

鍼灸が疲労の回復に効果があること位はお分かりになるでしょうが、心の安定って出来るの?って思われることでしょうね。

出来るんです!

そもそも、不内外因を生み出してしまう根本の原因は、副交感神経(リラックスした時に働く神経)が働くべき時に働けないことに原因があります。

鍼灸治療は、副交感神経が働きやすい身体を導く技術であると言っても過言ではありません。
この点だけとっても、不内外因をつくらないようにする効果が期待できます。

さらにいうなら、心の病では、カウンセリングを受けるというのは何となくご存知でしょう。

鍼灸は現代医療と違って、治療に時間がかかります。
鍼灸師というのは、治療のプロであると同時にカウンセリングのプロでもあり、話し上手の聞き上手が多いのです。
私もそんなタイプの鍼灸師だと思います。

一応、医療者の橋呉ですので、患者と話した内容に関しては守秘義務があります。
つまり、どのような内容の話をしていただいて結構なのです。
私も結構なやばい話を数多く伺ったことがあります。(もちろん守秘義務があるので公開は致しませんが。)

そんなわけで、心も体もケアするプロフェッショナルが町の鍼灸師っていうわけですよ。

もう一つ言えば、飲食や労働、休息についてのアドバイスだって致します。

私に限って言えば、治療中は世間話をしたい方には、あらゆるジャンルの話題にトコトン付き合っています。

身も心も相手にしているのが町の鍼灸治療院です。
そんなわけで、自粛疲れの解消には、いろんな意味で頼りになる鍼灸治療院をお試しください。