腕のしびれが起こりやすいタイミングは、起床時が多いと思います。これは一種の寝違えみたいなものです。実は私自身もよくある症状なんで、自力で鍼を打ちます。

多くの場合、頚椎の問題です。

腕の神経は、頚椎より分岐して、腕神経叢から一つの束となります。この通過点のどこかで通り道が狭いことによって、しびれが出るケース。

あるいは、鎖骨下動脉から腋下動脈に至るあたりで、何かが邪魔をして血行不良に陥っているケース。

ですけど、多くの場合は前者です。

どうするのが良いかと言うと、鍼でその硬いものを緩めるのです。

揉んだらいいじゃないかとお思いでしょうけど、揉んで届くところに患部はありません。思っているよりもはるかに奥なんです。

ですから、鍼でその部分を緩めるんです。手が届かないから道具を使うっていう単純なことです。

私はいつも自分でこの方法で応急処置しています。

当然応急処置ですから、もっと根本的な問題を見つける必要があります。根本的な問題は、意外に足首だったり膝だったり、あるいは腰だったりします。

しびれが朝起こるとしたら、それは寝ているときの姿勢が良くないのです。

原因を生活の中から見つけるお手伝いもしています。