日本伝統鍼灸の国際的認知は急務!

今こそアピールしないと消えてしまいます!

各国の国策に対抗していかねば!

 

先日、某研究会にて、大見得を切ってしまって、後に引けなくなりました。

とはいえ、これは国策としての大事な一部です。

多少、おしゃべりな自分への後悔もあるのですが、今こそは大切なタイミングであることは間違いありません。

 

日本伝統鍼灸は、現在の推定では6世紀、我が国に伝来した中国医学の一部である鍼灸医学を伝承・発展させた文化的な価値の高いものです。

明治維新によって、国の医学を西洋文化に切り替えるまでは、れっきとした日本医学の主流でした。

これは、負傷者に対する治療効果によるものとの説もありますが、政治的には、江戸幕府の影響を受けた文化を排除する意味合いもあったと考えられます。

 

それでも細々と何とか受け継がれた鍼灸の技術は、昭和初期の鍼灸治療家によって掘り起こされ、再構築されて現在に伝わります。

アジア各国で、このように長期にわたって連綿と医学が受け継がれた国は、意外なことに我が国のみであり、無形文化財的な価値も有しています。(中国4千年!とか言っている人は、歴史をもっと勉強しましょう。)

しかしながら、我が国のほとんどの国民はこの事実を知らず、科学的根拠のない怪しい医術紛いと考えている人もいるくらいです。

 

国内がこのような嘆かわしい状況にある中、アジア各国は自国の鍼灸文化を世界標準にしようと多方面から工作を行っています。

領土、シーレーン、資源、制空権に留まらず、サイバー空間や文化、芸術に至るまで、自国の覇権を拡げるために全面展開をしています。

今回の話題は、鍼灸の世界の話とはいえ、実は国同士の熾烈な覇権争いのネタであることは間違いありません。

 

世界的に、我が国は後塵を拝す状態であることは間違いありません。

とはいえ、このまま手を拱いていると、いつの間にか日本鍼灸がガラパゴス化し、世界標準の名のもとに消え失せてしまう可能性があります。

さらに言えば、管鍼法(管を使う刺入法)や、押し手(鍼体を左手で支えること)といった日本の伝統が他国のオリジナルという通説になるってこともあり得るのです。

もっとすごい悪夢は、厚生労働省が、これらの技術を世界標準化の名のもとに禁止という通達を出す暴挙に!といったことも考えられます。(残念ながら、同省に鍼灸の専任担当者は現在もいません。)

 

このような話は、現在であれば笑い話でしょうが、100年後にはどうなっているかわかりません。

良くも悪くも、日本人は忘れっぽく、飽きっぽいのです。

過去を振り返ればわかりますが、日本人は、長期戦を苦手とする民族なのです。

 

今の世代でできることは、今の段階でやっておく必要があるのです。