冬型の気圧配置になってから、不調を訴えて来院される方の数が増えました。

例年そうなんですが、秋は皆さんの体調が良くなるらしく、来院は少なくなります。

「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われる季節で、皆さんの体調はよい状態を保てるようです。

しかし、冬型の気圧配置となり、風が強く吹きはじめると様相は一変します。
何とか調子のいい状態を保っていた方も、具合が悪くなり治療を求めるようになります。

中国の医学古典には、季節の養生として、秋の過ごし方が悪いと冬に大きく体調を崩すというような内容が書いてあります。
だから言ったじゃない!と思ってはいますけど、口に出しては言えませんので、心の中で古典のフレーズを復唱しているのでした。

秋傷於濕.上逆而欬.發爲痿厥.

「秋に湿にやぶられれば、上逆して欬す。発して痿厥をなす」

あえて意味は置いときますが、冬に具合が悪くなるのは秋の養生が悪いからであるということですね。
ちなみにこれは春夏秋冬全てに於いて書いてあります。

この続きはまた…。