三里という名前ですが、東洋思想で三という数字は、「天・人・地」を表す特別な数です。
欲張った見方をすれば、人間の天人地、すなわち全身に効果があるとも言えます。
人体を東洋思想で天人地で分けると、
天はみぞおちより上、
人はみぞおちからへそ、
地はへそより下、
というのが一般的な考え方です。

もっと大きな話をすれば、
東洋思想では、万物に天人地があるといわれます。
たとえば、一本の植物にも、そのあたりに置いてある家具にも、それこそ存在するものすべてに。
三という数字自体で、「世界」とか「たくさん」とか「世の中」とかいうことを表す場合があります。

ですから、それにちなんだ例として、長男なのに「三郎」という名前の方がおいでになりました。
名付けた方は、「天人地を照らす男たれ!」というような願いで三という数を使った訳ですね。
私はてっきり、三男だから三郎と思い込んでいたので意外でした。
それと同時に、東洋の思想における「三」の意味を初めて考える機会となりました。
現代ではマニアックな知識ながら、東洋発想に対する学の無さを露呈してしまったエピソードです。

ちょっと長くなりましたけど、三里というツボは広く全身に効果があるという意味を暗に含んでいるのです。