新型コロナウイルス対策は笑顔から!
伝統医学ではこう考えます…
外邪の侵入を防げる体力をつけよう!
伝統医学では病気の原因を
内因→七情の乱れ
外因→気候変動や感染
不内外因→飲食・労倦・房事
という具合に分けて考えます。
内因とは、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚で示される、主に感情の要因です。
外因とは、気候の変化や感染症を及ぼす、外部からの要因です。
不内外因とは、飲食や労働、性生活といった要因です。
これらの中で、最も重いのは何か?
実は内因なのです。
内因が乱れると、臓腑を病んだり、気穴の流通を滞らせたりします。
その結果、健康だった体のエネルギーが低下して、自ら病気になってしまうことがあり、さらには外因と言われる外部からの要因も作用しやすくなるのです。
これに不内外因が加わると、もっと事態が悪くなっていきます。
つまり、内因が出来なければ、外因の影響も受けにくいわけです。
たとえ外因が悪くても、内因の要素がない病は予後が良いわけですね。
不内外因をどう考えるのか?
簡単に表現するなら、「無理するな!」ってことでとらえていただいたら結構かと思います。
不内外因については、後日また書いてみたいと思います。
さて、現在の新型コロナウイルス騒動では、いろんな情報が錯綜して世界中で混乱が起こっています。
マスクに始まり、物資が不足しているといって焦って七情を乱し、朝の寒い時間から店の前で行列をつくって疲労して不内外因をつくり、結果として病んでしまう素地をつくらせているといって過言はないでしょう。
我々伝統医学を専門としている立場からいえば、一番の重病は七情の乱れによる病ですから、朗らかな笑顔になれる雰囲気づくりをすることが最優先と申し上げておきます。