グルコサミンはひざに効かない(PHP新書)は、本日発売です。
結構サプリメントを飲んでいる人はおいでになりますけど、そもそもその作用機序は理解していない人が多いと思います。

同書は、千葉大学大学院融合科学研究科教授の山本啓一博士が、退官記念に書き下ろされた渾身の一冊です。
内容は、生化学、生理学の研究者の間では半ば常識化している事実だそうです。

しかし、素人の我々が読んでみると、コマーシャルで盛んに出てくるキーワードがいかに誇大表現されているかわかります。
グルコサミンやコンドロイチン、ポリフェノールといった、よく耳にするキーワードについてわかりやすく解説してありますので、サプリメントを飲んでいる方は一読されるとよいと思います。

今日的な話題であるサーチュイン遺伝子についての記述は、テレビだけを見ていてはおおよそ知ることのできない内容です。

また、科学論文の評価のされ方や訂正のされ方については、社会派の人なら一読の価値ありです。
なにより、現代の商業主義に対する勇気ある提言には感動いたしました。