旧ブログでアクセスの多かったものです。
歯が痛いときの痛みはなかなか耐え難いものがあります。
私自身も最近、差し歯が土台で折れて、インプラント手術を受けたばかりですのでよく理解できます。
さて、痛みをとるといえば、中国の針麻酔が有名ですが、日本の鍼灸にも一本鍼で痛みを緩和する方法があります。
経絡でいえば、胃経と大腸経がちょうど上歯の神経である上顎神経と下歯の神経である下顎神経の領域に合致します。
これらの関係箇所を駆使して、反応点を探り、治療を施せばかなりの緩和治療になります。
代表的な反応点は、針麻酔なら合谷と三里。
経絡治療であれば、合谷、三里、陥谷など。
また、一本鍼なら客主人、頬車が有名。
神経学的にブロック注射に似た効果を期待して三叉神経の出口である後頭部も反応点として有効でしょう。
あとは、歯が痛くなったことがあれば解るでしょうが、顔筋や頭皮の緊張も起こりますから、細かいコリをとると楽になる場合もあります。
歯が痛いことによって治療院に来院する人は希少価値ですが、痛みの緩和であれば、これが意外とよく効くのです。
ただ、ご注意をしておきたいのは、鍼は歯の疾患が治療できるわけではないです。
あくまで痛みの緩和と考えてください。
歯の治療は歯科医にしかできませんので、歯科を受診してください。