歩行時の腕の振りを改善して、上肢の神経障害が改善するメカニズムをわかりやすく説明するとこうなる。

腕神経叢(腕の神経)の走行上、硬結や筋緊張が見られる場所で一番多い場所は、斜角筋の周辺である。
斜角筋は、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋と三本あり、下部頚椎と第1・2肋骨をつないでいる。
腕神経叢は前斜角筋と中斜角筋の間を通っている。
斜角筋が硬くなる事は、神経障害を起こす要素となりうるのだ。

神経は大きく2つに分けられる。
全身の各器官に信号を出す中枢神経と、信号を伝えるだけの末梢神経である。
電気製品に例えるなら、中枢神経はリモコンの本体で、末梢神経は有線リモコンのコードである。
このリモコンのコード(神経)が途中で異物(例えば硬くなった斜角筋)に挟まれて、誤信号を拾ってしまうのが、末梢で起こる神経障害(神経痛や痺れ)なのだ。

すなわち、斜角筋の緊張の為、神経障害が起こるケースが大変多いので、ここが軟らかくなれば、症状が軽くなるということだ。

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