腕の振り方をまとめるとこうなる。
腕(というより肩)を胸郭が振れる位振り、骨盤との逆ひねりを生むことで今まで使っていなかった筋肉がほぐれる。
これは、今まで両方とも同時に緊張させていた筋肉が左右交互に、緊張と弛緩を繰り返すことによって起こる搾り出す効果によるものが大きい。
このような振り方になるためには練習が必要で、この動きを比較的容易にマスターするための手段として、ノルディックウォーキングが有効である。
このことをよく説明し続けているのだが、聞くとやるとでは大違いで、何十年も続けてきたことを私の一言で即座に変えられる人は残念ながらおいでにならない。
ウォーキングのフォームは3歳までに完成するといわれている。
いわばトラウマに近いものを身体に良いからと言って、そう易々と捨て去り、新しい歩き方をマスターできるほど、簡単なものではないのである。
どのような技術であっても同じだが、一朝一夕にはできるものではなく、反復練習によって考えなくてもできるレベルにならなければ、習得したとはいえないのだ。