前回の話で、上肢とは鎖骨、肩甲骨も含んだ腕の部位であると理解していただけたと思う。

ここから、「腕を振る=上肢帯を振る」であるという前提でお話をしていきたい。
つまり、腕を振ると、胸鎖関節を中心に肩峰(肩のてっぺん)は大きく動くこととなる。
すなわち、背骨を中心として捻りながら動いているように見えるわけである。

実はこの大きな振りは、下半身でもとりわけ骨盤のひねりを誘発する動きとなる。
この骨盤の動きは、ストライド(歩幅)を大きくする。

全体での体幹部の動きは、上半身と下半身の逆ひねりとなる。
この動きによって、体幹部では腹斜筋を中心とした動きが生まれ、肩関節だけを振って歩いていた時とは筋肉の動き方が大きく変化する。
これによって、さまざまな身体の不調が改善される例は多い。

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